第1回県民公開講座報告:

 「脳を知る・守る」-変化する脳梗塞の予防法と治療ー 

  日時:平成25年3月9日(土) 14:00~16:00 

  会場:徳山中央病院 本館11階 大会議室   

  受講県民数:速報値 340人(立ち見発生。↓開催15分前)

 

  〜プログラム〜

開会挨拶および司会:  山下 哲男 (山口県立総合医療センター 副院長・脳神経外科)

?「こうして防ぐ、脳梗塞」 ―こんな症状が危ないー  徳山中央病院 脳神経外科主任部長  原田 有彦

?「こうして治す、脳梗塞」 ―点滴治療とカテーテル治療―  徳山中央病院 脳神経外科副主任部長 岩本 直樹

?「こうして予防、脳梗塞」 ―手術―  山口県立総合医療センター 脳神経外科診療部長 林田 修

?「こんな食事に気をつけよう、脳梗塞」 徳山中央病院 栄養課課長補佐  田中 佳江

?? Q&A 何でも聞いてみよう脳梗塞のこと

 黄砂の空の中、天候に恵まれて多数の参加者によって行われた。まず、山下より、今回の県民公開講座がNPO法人として初回の県民公開講座であること、2時間の時間を有意義に過ごして頂けるように気楽に聞いて頂けるようにお願いした。

原田医師より脳卒中の死亡は減っているが患者数が増えて、また要介護の人が増えており、脳梗塞についての知識を身につけ、予防から治療までのことを理解しておくことが必要である、脳梗塞にはラクナ梗塞、アテローム血栓性梗塞、心原性梗塞がありそれぞれについての説明があった。意識が無い、呂律が回らない、手足のどちらかが動かない、目のどちらかが見えないなどの症状があれば、すぐに専門病院に受診するように情報提供した。

岩本医師から、脳梗塞の発症後早期に治療することの重要性が話された。tPAという血栓溶解薬の静脈注射が3〜4.5時間以内に投与できれば、後遺症が少なくて済むことを披露した。発症時間が不明のときや外傷をともなったり、最近手術治療を受けていたりしてtPAが使えない症例について血管内治療がなされること。血管内治療の道具にメルシーとペナンブラという2種類のものが使われていることなどが動画を交えて講演された。治療に至ってもイチロウの打率と同じように4割くらいに効を奏するだけであるので、まずは予防に努め、発症した場合はできるだけ早く専門病院を訪れるように周知した。

林田医師からは、手術的治療による脳梗塞の予防について動画をもちいて説明された。内頸動脈の位置を説明し、そこに黄色の血栓が溜まり、70%以上の狭窄になると、薬治療だけでなく、血栓内膜除去術(CEA)をすると、脳梗塞の再発が4人に1人のところが10人に1人以下に抑えられることを示した。手術の実際を見せて詰まっているものの実際の写真を見せた。血栓内膜除去ができないような頭蓋骨の中の病変に対しては、皮膚を栄養している動脈を中大脳動脈に吻合することを分かりやすく説明し、1mmの径の動脈に吻合するビデオも見せた。

田中さんから、脳梗塞の予防に生活習慣病のコントロール、そのために、食事が大切であること、なかでも塩分の取り過ぎに注意が必要であることが説明された。塩分6g/日を目指して、しょうゆ、たくあん、梅干しなどの塩分の量を知ることが必要である、塩分摂取少なくする工夫として、だし、酢の活用、1品濃い食品で後は塩分控え、食品表示のナトリウムは2.46倍すると塩分(食塩)量になる、野菜を多く取ると生活習慣病に良いこと、納豆も良いが、ワルファリンを服用している人は食べないように、などの説明があった。

Q$Aでは時間をオーバーしての多くの質問があった。

全体として、大変、有意義な第1回県民公開講座であった。

徳山中央病院に共催して頂いたが、林田院長先生以下スタッフの方に多大なご協力を頂いた。感謝申し上げます。 

次回 第2回県民公開講座 平成25年12月22日(日) 関門医療センター 大会議室 予定